【新型肺炎】 感染したらどうなるの? 上海の医療体制
日本国内でも感染者が確認されるようになり、検査体制が整備されています。
感染者が発生している中国の各都市では、現在どのような対応がなされているのか、上海の同僚、医療サービス従事者から得られた情報、現地ネットワークで出回っている情報を整理してみたいと思います。
1.どこで診察を受けられるの?(発熱外来について)
感染拡大防止の観点から、新型肺炎に感染している恐れがある患者は、一般外来で診てもらうことが出来ません。具体的には、発熱している患者は、予め指定された病院(上海だと約115箇所)で検診を受けることになります。
なお、上海には多くの日系クリニック(日本語が通じる病院)がありますが、2月17日現在、ほとんどの日系病院は閉鎖しています(地元衛生当局の判断)。また、駐在員が関係するところでは、通常キャッシュレス対応を受け付けている病院も、各病院の発熱外来は、キャッシュレス対応(海外旅行保険の保険加入証等を提示して医療費を支払うこと)は受け付けていないようです。
2.受診の流れは?
病院での待ち時間はタイミングによると思いますが、少なくとも30分程度は掛かるようです。
具体的には以下の流れで進むとのことです。虚偽の申告をすると罰せられることもあるようです。
① 調査票の記入(感染地区への渡航歴など)
② 体温チェック
③ 診察、血液検査、肺 CT 検査(結果確認は 2-3 時間ほど掛かる)
④ ③の結果に応じて、PCR 検査を実施。結果が出るまで、 入院必要(最低 でも1 晩、個人部屋)
⑤ 陽性の場合は指定病院に移送されます。陰性の場合も自宅隔離14日間となります。
3.陰性の場合(隔離入院)の場合、どうなるの?面会は可能?
上海では2か所の指定隔離病院があります。病院での対応については、現在以下のような情報がありますが、状況は日夜変化しており、実際は異なるかも知れません。
・病室への携帯電話の持ち込みは可能。
・家族等の付き添い等は不可。
・面会も不可。
・差し入れも不可。
また、中国政府の発表によると、湖北省以外では平均治療日数は、9日弱とされています。退院後も14日間の自宅待機となります。
4.もしも亡くなってしまった場合、どうなるの?
新型肺炎は中国の指定伝染病のため、中国の衛生検疫規定により、遺体の搬送は禁止されています。
現地火葬となるようです。遺体を見ることもできないというニュースが日本の報道でも流れていますが、本当に厳しいです。
上海以外では状況が異なるかも知れません。また状況は刻々と変化しており、次々と施策が打たれています。定期的に情報をアップデートしましょう。
日本国内でも感染者が確認されるようになり、検査体制が整備されています。
感染者が発生している中国の各都市では、現在どのような対応がなされているのか、上海の同僚、医療サービス従事者から得られた情報、現地ネットワークで出回っている情報を整理してみたいと思います。
1.どこで診察を受けられるの?(発熱外来について)
感染拡大防止の観点から、新型肺炎に感染している恐れがある患者は、一般外来で診てもらうことが出来ません。具体的には、発熱している患者は、予め指定された病院(上海だと約115箇所)で検診を受けることになります。
なお、上海には多くの日系クリニック(日本語が通じる病院)がありますが、2月17日現在、ほとんどの日系病院は閉鎖しています(地元衛生当局の判断)。また、駐在員が関係するところでは、通常キャッシュレス対応を受け付けている病院も、各病院の発熱外来は、キャッシュレス対応(海外旅行保険の保険加入証等を提示して医療費を支払うこと)は受け付けていないようです。
2.受診の流れは?
病院での待ち時間はタイミングによると思いますが、少なくとも30分程度は掛かるようです。
具体的には以下の流れで進むとのことです。虚偽の申告をすると罰せられることもあるようです。
① 調査票の記入(感染地区への渡航歴など)
② 体温チェック
③ 診察、血液検査、肺 CT 検査(結果確認は 2-3 時間ほど掛かる)
④ ③の結果に応じて、PCR 検査を実施。結果が出るまで、 入院必要(最低 でも1 晩、個人部屋)
⑤ 陽性の場合は指定病院に移送されます。陰性の場合も自宅隔離14日間となります。
3.陰性の場合(隔離入院)の場合、どうなるの?面会は可能?
上海では2か所の指定隔離病院があります。病院での対応については、現在以下のような情報がありますが、状況は日夜変化しており、実際は異なるかも知れません。
・病室への携帯電話の持ち込みは可能。
・家族等の付き添い等は不可。
・面会も不可。
・差し入れも不可。
また、中国政府の発表によると、湖北省以外では平均治療日数は、9日弱とされています。退院後も14日間の自宅待機となります。
4.もしも亡くなってしまった場合、どうなるの?
新型肺炎は中国の指定伝染病のため、中国の衛生検疫規定により、遺体の搬送は禁止されています。
現地火葬となるようです。遺体を見ることもできないというニュースが日本の報道でも流れていますが、本当に厳しいです。
上海以外では状況が異なるかも知れません。また状況は刻々と変化しており、次々と施策が打たれています。定期的に情報をアップデートしましょう。
新型肺炎と中国のキャッシュレス事情
こんな記事がありました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200216-00000005-jij_afp-int
ウイルスの拡散防止のため、貨幣の洗浄、隔離を行うようです。確かにお金は、誰が触ったかもわからないですし、中には感染者から飛沫が飛んでいるかも知れませんし、ウイルス拡散の媒介になり兼ねません。
これは日本も同じです。むしろ中国と比較して、キャッシュレスが進んでいない日本でこそ懸念されるリスクかも知れません。
筆者は現在上海在住ですが、日常生活で現金を使うことは滅多にありません。恐らくこの半年間、現金には触れていません。これは、中国国内の旅行、出張で地方都市に行っても同様で、現金を使うことは滅多にありません。
現金を使うシーンとして思い浮かぶのは、海外旅行、出張の際に、旅行先の通貨に両替するときくらいです。
他にも中国では、ゴルフの際にキャディに50元、100元程度払う習慣がありますが、それもその場でキャディさんと連絡先を交換してWeChat上で行います。
お年寄りには使い難いのでは?、難しいのでは?という声も良く耳にします。私自身もそう思っていましたが、実態としては老若男女を問わず使用しています。機械操作の不便さ、煩わしさを、利便性が上回った、ということだと思います。
むしろ、電子決済が中国社会に標準実装されており、アリペイ やWeChatが使えないと不便なシーンも多いです。
アリペイやWeChatは基本的には中国国内の銀行口座との紐付けが前提となっているため、銀行口座を持たない旅行者や短期出張者は使用出来ず(中国国外のクレカとの紐付けも一部可能)、利便性の恩恵にあずかれないばかりか、不便さを味わうことになります。
つまり、中国では現金を使うシーンは急激に減っています。それでも感染を拡大させる一つの媒体として、現金の洗浄を行う徹底ぶりは中国らしいと感じます。
日本ではどうすれば良いのでしょうか。昔から「お金を触ったら、手を洗いなさい。」と良く言われていますよね?まずは手洗いでしっかり自衛をしましょう、ということですね。