けい’s diary

以前米国に駐在し、現在中国在住の金融系サラリーマンの雑記帳です。

【新型肺炎】「国内感染期」にはなってない?

今回も新型肺炎ネタです。なんだかんだ新型肺炎のことばかりですね。

 

政府は、2月16日、新型肺炎の感染拡大について「国内発生早期」にあるとの見解が示され、テレワーク等が推奨されました。そもそも、「国内発生早期」とは何?他にどのようなカテゴリーがあるのか?と気になって調べました。
 
内閣官房の資料によると、このカテゴリー分類は「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」の中にあり、致死率2%程度の新型インフルエンザの流行を想定して制定されたものとあります。以下5つのカテゴリーに分けられています。
 
1.未発生期

新型インフルエンザ等が発生していない状態

2.海外発生期

海外で新型インフルエンザ等が発生した状態

3.国内発生早期

国内のいずれかの都道府県で新型インフルエンザ等の患者が発生しているが、全ての患者の接触歴を疫学調査で追える状態各都道府県においては、以下のいずれかの発生段階。

・地域未発生期(各都道府県で新型インフルエンザ等の患者が発生していない状態)

・地域発生早期(各都道府県で新型インフルエンザ等の患者が発生しているが、全ての患者の接触歴を疫学調査で追える状態)

4.国内感染期

国内のいずれかの都道府県で、新型インフルエンザ等の患者の接触歴が疫学調査で追えなくなった状態

都道府県においては、以下のいずれかの発生段階。

・地域未発生期(各都道府県で新型インフルエンザ等の患者が発生していない状態)

・地域発生早期(各都道府県で新型インフルエンザ等の患者が発生しているが、全ての患者の接触歴を疫学調査で追える状態)・地域感染期(各都道府県で新型インフルエンザ等の患者の接触歴が疫学調査で追えなくなった状態)※感染拡大~まん延~患者の減少
5.小康期

新型インフルエンザ等の患者の発生が減少し、低い水準でとどまっている状態

出典:内閣官房新型インフルエンザ等対策政府行動計画」より抜粋
 
これによると「国内発生早期」は「全ての患者の接触歴を疫学調査で追える状態」とあります。しかし、ここ数日の報道を見ていると、感染経路が不確かな例が確認されているとのことであり、近い将来「国内感染期」にあるとの判断が示される可能性がある。
 
その際、企業、個人にはこれまでの「不要不急な外出を~」、「テレワークを推奨する」、「時差出勤の推奨」以上の具体的な措置が示されると考えられる。中国のような移動制限、出勤制限、学校閉鎖が徹底されるとは考えにくいですが、外出を自粛するムードが高まっていくことは間違いないでしょう。
 
企業の対応として出来ることは沢山ありますが、個人に出来ることは限られています。
以下、在上海日本国総領事館のメッセージの抜粋です。
(1)頻回に手洗いうがいをし,むやみに顔を触らない。
(2)咳やくしゃみが出る時に備えてマスクを着用する。
(3)ドアノブやスイッチ等よく手が触れる所を1日1回以上拭き掃除する。
(4)部屋を加湿し,定期的に換気する。
(5)風邪症状が見られる時は,外出せずに自宅で安静にする。
(6)通常の風邪以上の症状がある場合(4日以上の発熱,強いだるさ,息苦しさ等),医療機関に相談する。
(7)高齢者の方,その他の疾患を治療中の方(糖尿病,心不全,呼吸器疾患,がん等)は早めに医療機関に相談する。
 
(参考)新型コロナウイルスを防ぐには(厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596861.pdf